PMTCとは?メリットや内容について解説します
2024年6月13日
こんにちは。茅ヶ崎駅近くの歯医者【ちがさきサザン歯科】です。
歯科医院では、普段の歯磨きでは取りきれない汚れを専門的にクリーニングする診療を行っています。どれだけ丁寧に歯磨きをしても、実際には約8割の汚れしか落とせません。そのため、歯科医院でのクリーニングを受けることで、残りの汚れをしっかりと取り除くことができます。
歯科医院で行うクリーニングは「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」と呼ばれます。
今回は、PMTCを受けるメリットや具体的な施術内容、PMTCを受ける頻度について詳しく解説します。歯のクリーニングを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
PMTCとは?
PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、専門家である歯科医師や歯科衛生士が専用の機械を使用して行う歯のクリーニング方法です。
法律上、歯科医師と歯科衛生士が施術を行うことができますが、多くの歯科医院では歯科衛生士が担当することが一般的です。
PMTCの目的は病気の治療ではなく、虫歯や歯周病の予防です。また、歯の表面に付着した着色汚れを除去し、見た目を改善する効果もあります。
PMTCを受けるメリット
歯科医院で行われるPMTCには、以下のようなメリットがあります。
虫歯や歯周病の予防になる
PMTCを受ける最大のメリットは、虫歯や歯周病の予防です。
虫歯や歯周病の原因は、プラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の集まりです。毎日の歯磨きをどれだけ丁寧に行っても、細かな部分の汚れまで完全に除去することは難しいです。
PMTCでは、普段の歯磨きで行き届かない部分の汚れをしっかりと取り除き、自分では落とせないバイオフィルムという細菌の集合体を破壊することができます。
虫歯や歯周病は、一度罹患すると自然には治りません。そのため、しっかりと予防することが重要です。
歯の美しさを維持できる
PMTCでは、歯の表面の着色汚れを取り除き、美しい白い歯を維持できます。
着色汚れは、歯ブラシではなかなか取り除けません。無理に除去しようとすると、歯質を傷めることもあります。
また、市販の着色除去を目的とした歯磨き粉の中には研磨作用が強いものもあり、使用方法を誤ると知覚過敏などの害作用が出る可能性があります。着色は自分で無理に落とそうとせず、歯科医院で除去してもらいましょう。
歯のホワイトニングとの違い
歯自体の色を白くするホワイトニングとPMTCは異なる施術です。
PMTCでは、着色汚れを除去して元の歯の白さに戻すことができますが、歯自体の色を漂白することはできません。歯そのものを白くしたい場合は、歯科医院でホワイトニングを受ける必要があります。
また、ホワイトニング後のケアとして、定期的にPMTCを受けることで、再び着色しにくいお口の環境を作ることができます。
口臭の予防になる
口臭の原因の一つは、口腔内の細菌が出す揮発性のガスです。PMTCによって口腔内に溜まった細菌を除去することで、ガスの発生を抑え、口臭を予防することができます。
頻繁に歯のクリーニングを受けているにもかかわらず口臭が気になる場合は、歯科医師に相談しましょう。
PMTCでは具体的に何をする?
- 歯垢の除去
- バイオフィルムの除去
- 着色汚れの除去
それぞれ詳しく解説します。
歯垢の除去
普段の歯磨きでは落としきれない歯垢を除去し、歯の表面をツルツルにします。これにより、新たな汚れが付きにくくなります。また、歯ブラシが行き届かない歯と歯の間や、歯と歯茎の境目の汚れも丁寧に落としていきます。
バイオフィルムの除去
PMTCではバイオフィルムも除去します。バイオフィルムとは、微生物の集合体で、細菌が集まって表面に膜を作りこびりついた状態のことです。排水溝のぬめりを想像するとイメージしやすいでしょう。お口の中の細菌によって、歯の表面にバイオフィルムという膜が形成されます。バイオフィルムは歯ブラシでは除去しにくいため、歯科医院のクリーニングで取り除く必要があります。バイオフィルムを除去することで、より衛生的な口内環境が保たれ、虫歯や歯周病の予防にもつながります。
着色汚れの除去
着色汚れは、普段の飲食や喫煙などで歯の表面に付着するもので、通常の歯磨きでは落としにくいです。PMTCでは、こうした着色汚れを効果的に除去し、歯の本来の白さを取り戻します。
しかし、普段口にする飲食物でも着色が起こります。ポリフェノールを含んだ緑茶や赤ワイン、チョコレート、カレー、トマトソースなどを飲食すると、歯に着色が生じます。
着色自体は細菌とは異なり、歯に悪影響を与えることはありませんが、見た目が悪くなるだけでなく、歯の表面がザラザラとするため汚れが付きやすくなります。
PMTCの流れ
歯垢や着色の付着状況によって、手順やケア方法は異なりますが、大まかには次のような流れで行われます。
お口の中の確認
最初にお口の中の汚れの状態や着色、歯石の有無などを確認します。
歯石除去
次に歯石除去を行います。歯石が付着している場合には、専用のスケーラーという器具を使って除去します。
清掃と研磨
必要に応じて、歯の汚れを染め出し、専用の器具とペーストを使って汚れを落とします。同時に着色も除去します。清掃には、ポリッシングブラシやゴムチップ、デンタルフロスなどを使用し、細かな部分の汚れもしっかりと取り除きます。
フッ素塗布
全体の清掃後、歯の質を強化するためにフッ素塗布を行う場合もあります。歯の表面の汚れをしっかり除去した後にフッ素塗布を行うことで、効果的にフッ素を取り込むことができます。
まとめ
今回は、PMTCを受けるメリットや具体的な内容、施術の流れについて詳しく解説しました。
どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、すべての汚れを完全に落とすことは難しく、日常の歯磨きでは約8割の汚れしか除去できません。また、着色汚れを自分で完全に落とすのは困難です。そこで、効果的なケア方法としてPMTCが役立ちます。
磨き残しが原因で虫歯や歯周病になることが多いため、定期的にPMTCを受けることで、これらの予防に努めましょう。
茅ヶ崎駅でPMTCでの予防歯科をお探しなら【ちがさきサザン歯科】までご相談ください。