ブログ|茅ヶ崎駅近く徒歩3分の歯医者【ちがさきサザン歯科】

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歯がしみるメカニズム

2019年11月5日

今日は歯がしみるのメカニズムについてのお話をしたいと思います。

冷たいものを食べるとキーンと歯が痛くなることがありますね。それが辛くて、歯医者に行けば、虫歯か知覚過敏だと診断されることが多いかと思います。

しかし、そもそも何故歯はしみるのか不思議になりませんか?

実は歯がしみて痛くなるメカニズムはいまだにハッキリとしていないのです。もちろん、それらしい学説は何種類かあるのですが、完璧に説明がつくものがないのです。


歯の中には歯髄と呼ばれる神経組織があり、歯の痛みはこの歯髄は脳に伝えているのですが、この歯髄に刺激が伝わるメカニズムが未だに解明されていないのです。

少し話が逸れますが、痛覚というのは大きく分けて2つあります。足を何かにぶつけた時に最初にくる鋭い強い痛み、そしてしばらくしてジンジンとして伝わる鈍痛。前者はA δ線維、後者はC繊維と呼ばれる違う神経の層が担当しているのですが、歯髄にはA δ線維しかないのです。

つまり、歯の痛みは常に打撃が加わっているような強い痛みが走るのです。痛いはずですね。

お話しを戻しましょう。歯髄に歯への刺激が伝わるメカニズムの説として挙げられているのが、

① 象牙細管内神経分布説

② 象牙芽細胞受容器説

③ 動水力学説

④ 知覚受容複合体説

この4つになるのですが、一番有力なのが③の動水力学説です。象牙質に加えられたさまざまな刺激形態が、象牙質細管の内溶液の移動を起こし、象牙細管内に入り込んでいる知覚神経線維を刺激しているという説です。しかし、これも完璧に説明がつくわけではないみたいでして、真相はこれからの研究で明らかになることでしょう。

令和の時代になっても未だに歯が何故しみるのか分からないなんて、人体は本当に神秘で溢れていますね。


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著者情報

ちがさきサザン歯科
院長 藤田 知慶(ふじた ともよし)

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生まれも育ちも広島県の片田舎。 無類の生き物好きで、幼少期はケガをした野生動物をかなりの数、種類ともに保護をし、親を困らせたものでした。アヒルを虫捕り網で捕獲したのは今でも武勇伝です。(大事に家族として育てました。)しかし、爬虫類は大の苦手。特に蛇は天敵です。 趣味は釣りとカープ。 大学は仙台は東北大学に進学し、研修時に広島に戻り就職し、結婚を期に妻の実家のある神奈川に移住しました。 自然が大好きな私としては、とにかく海が近くてのんびりとしたこの街が第二の故郷のように思えます。 この素晴らしい街、茅ヶ崎の皆様のお役に立てるような歯科医院をめざし、日々研鑽する所存にございます。 末長くよろしくお願いいたします。