ブログ|茅ケ崎市茅ヶ崎駅の歯医者【ちがさきサザン歯科】

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鬼の牙のお話

2020年11月24日

鬼滅の刃が大ブームですね。私もちゃっかり映画を見てきました。

ところで、アニメなどの絵画で「鬼」を描く時、大体口元で強調されて描かれるのが「牙」ですよね。禰豆子も御多分に洩れず鬼化していると牙が描かれていますね。

さて、この「牙」ですが、これは人間でいう「犬歯・八重歯」にあたります。

実際、犬歯は我々がまだ猿であった頃の「牙」の名残でして、全部の歯の中で一番根っこが長く丈夫な歯であります。

咀嚼機能が一番高いのは「第一大臼歯」ですが、頑丈さはこの「犬歯」が一番でしょう。

歯周病等で歯がだんだんと抜けていってしまっても、大抵最後まで残ってくれる歯になります。そのため、入れ歯を作る際の留め金を掛ける歯として活躍します。

獣の牙は捕食するための柱でありますから、最後まで残るように設計されたのでしょうね。

人間では「入れ歯の留め金」の柱と役割は少し変わっていますが、それでも柱の歯であることには変わりはなく、大事な歯です。

もちろんどの歯も大事にケアして頂き、犬歯が「留め金」として機能しなくてもいいような口腔内を維持して頂くのがベストですので、歯科検診は欠かさずお願いします。

余談ですが、私は伊之助と煉獄さんが好きです。

スマホと歯と顎の関係

2020年6月22日

本日は最近増えている食い縛りによる顎関節症や歯の摩耗についてお話をしたいと思います。

10年余り歯科医として診療に携わっておりますが、この5年強程、急に若い方の食い縛りによる様々な症状を臨床の場で目にするようになりました。

歯の摩耗自体は年齢とともに起きる現象ではありますが、若年層でもかなりの割合で増えているような気がします。また、顎関節症には様々な症状があり、症状に応じて型が決まっているのですが、中でも筋肉由来の型での痛みを訴える患者様が従来より増えているように思われます。

色々な原因はあるかと思いますが、ここ5年程のこのような症状の増加原因の1つがスマートホンの普及にあると分析しております。

皆さん、スマホを操作する際にどうしても、下を向きますよね。

その体勢は頭蓋骨の重みが下顎に乗っかりやすく、また口が自然にしっかりと閉じてしまう姿勢のため、無意識に食い縛りをしてしまっているのです。

この姿勢を長時間することで顎の筋肉は筋疲労を起こし痛みにつながり、また筋肉自体が強くなり、食いしばる力が増すことで歯にも負担がかかりやすくなります。

スマホの使用時間を減らすのが一番手っ取り早い改善方法ですが、なかなか難しい場合は、スマホの持つ角度を絵のように少し上で持って頂けると、顎の負担は減るかと思います。

その際に唇は閉じていても構いませんが、お口の中で歯を食いしばらない「安静空隙」という位置を意識してください。

一度ついてしまった食い縛り癖はなかなか治りにくいものです。症状が辛い時は夜間就寝時に着けていただくマウスピースがオススメですので、是非ご相談ください。

ホワイトニングのお話

2019年12月17日

ふと笑った時の歯が白いととても清潔感があって素敵ですよね。

今日は歯を白くする方法についてのお話です。

審美歯科系の広告などでよく目にするホワイトニング。「きっと歯を白くするのだろう。」とは皆様もご理解されているかと思います。

では、具体的にホワイトニングとは何をするのでしょうか?

歯科において歯を白くする方法は様々あります。

  • 歯の表面の汚れを落として元の歯の白さを取り戻すもの。こちらは「着色落とし」や「PMTC」という呼び名がついております。
  • 次に削って歯そのものを人工のセラミックなどの歯に置き換えるもの。芸能人などが用いる方法です。人工的な白さを素早く手に入れるための方法です。
  • もう一つが薬剤を使ってエナメル質内の不純物を除去する方法です。ホワイトニングというと歯科では厳密にはこちらの方法を指します。

では、薬剤でのホワイトニングとはどのように行うものか簡単に説明いたします。

ホワイトニングにも実は大きく二つの方法があります。

オフィスホワイトニングという歯科医院で濃度の高い薬剤で一気にトーンアップするものと、

ホームホワイトニングという患者様自身が自宅でご自分でマウスピースを使って少しずつトーンアップする方法です。

当医院では、後者のホームホワイトニングを取り入れております。

実はホワイトニングの副作用として「歯がしみる」という症状があるのですが、オフィスホワイトニングの方は濃度が高い薬剤で一気に行ってしまうため、処置後の「しみ」の程度の加減が難しいのです。

また、先程も書きましたが、ホワイトニングとはエナメル質内の不純物を除去することで歯の透明度を上げ、白くするのですが、不純物が抜けた後は一時的にエナメル質に空洞があるような状態です。(そのため「しみる」のですが)

一気に抜くということはそれだけ空洞が出来、その空洞に歯を構成するカルシウムなどが収まる前にまた不純物が入り込みやすいのです。要するに「後戻り」がどうしても発生しやすいのです。

ホームホワイトニングでも同じような現象は起きていますが、濃度が低いものでゆっくりと除去していくので、症状をコントロールがしやすく、「後戻り」もオフィスに比べしにくいのが利点です。

少しお話が長くなってしまったので、次回のお話でホームホワイトニングの具体的なやり方をお話したいと思います。

詰め物のお話

2019年12月4日

今日は少し小難しい話を書こうと思います。お口に入っている様々な詰め物のうち保険で作れる金属の詰め物(銀歯)について。

 銀歯の一例

銀歯については沢山語れる項目があるのですが、本日は銀歯が出来るまでの工程を手短にお伝え出来ればと思います。

まず、虫歯の歯を銀歯の形に削り、型をとります。患者様が目撃するのはここまでかと思います。

その後の工程は

型を取ったものに石膏を流します。

そうすると患者様の歯とそっくりの模型が出来上がります。歯科医院がするお仕事は一旦ここまで。ここからは技工士さんの出番です。

②技工士さんは模型をまず、加工しやすように台付けをしたり、患部の歯だけ外れるように分割したりします。(私も大学病院にいた頃は自分で銀歯を作ってみようと試みましたが、まずこの模型の下準備で時間がかかってしまい苦労しました)

下準備が終わったら、銀歯型に凹んでいる患部に今度はワックスを流し込みます。ワックスアップと呼ばれる作業です。ロウで歯の銀歯の形を作るのです。

グレーの部分がワックスです。

③そして、出来上がったワックスだけを今度は埋没材と呼ばれる石膏の一種に埋め込んで鋳造していきます。

④鋳造したての銀歯は高熱により酸化し真っ黒です。それをピカピカになるまで磨いて技工士さんから病院に納品されます。

こんな工程を経て届いた銀歯を今度はお口に合わせていきます。歯の感覚は非常に繊細で髪の毛一本でもきつく感じたり、高く感じるので最終調整は患者様のお口で実際に調整する必要があります。

きつさも高さも調整が終わってようやく患者様の歯にセットできます。

最近はその見栄えの悪さから敬遠されがちな銀歯ですが、このようにオーダーメイドのアクセサリー並みの手間と真心で作られているということが少しでも伝わればと思います。(もちろん白い詰め物も工程の違いこそはあれ、同じような手間暇を経て完成してます。)

歯がしみるメカニズム

2019年11月5日

今日は歯がしみるのメカニズムについてのお話をしたいと思います。

冷たいものを食べるとキーンと歯が痛くなることがありますね。それが辛くて、歯医者に行けば、虫歯か知覚過敏だと診断されることが多いかと思います。

しかし、そもそも何故歯はしみるのか不思議になりませんか?

実は歯がしみて痛くなるメカニズムはいまだにハッキリとしていないのです。もちろん、それらしい学説は何種類かあるのですが、完璧に説明がつくものがないのです。


歯の中には歯髄と呼ばれる神経組織があり、歯の痛みはこの歯髄は脳に伝えているのですが、この歯髄に刺激が伝わるメカニズムが未だに解明されていないのです。

少し話が逸れますが、痛覚というのは大きく分けて2つあります。足を何かにぶつけた時に最初にくる鋭い強い痛み、そしてしばらくしてジンジンとして伝わる鈍痛。前者はA δ線維、後者はC繊維と呼ばれる違う神経の層が担当しているのですが、歯髄にはA δ線維しかないのです。

つまり、歯の痛みは常に打撃が加わっているような強い痛みが走るのです。痛いはずですね。

お話しを戻しましょう。歯髄に歯への刺激が伝わるメカニズムの説として挙げられているのが、

① 象牙細管内神経分布説

② 象牙芽細胞受容器説

③ 動水力学説

④ 知覚受容複合体説

この4つになるのですが、一番有力なのが③の動水力学説です。象牙質に加えられたさまざまな刺激形態が、象牙質細管の内溶液の移動を起こし、象牙細管内に入り込んでいる知覚神経線維を刺激しているという説です。しかし、これも完璧に説明がつくわけではないみたいでして、真相はこれからの研究で明らかになることでしょう。

令和の時代になっても未だに歯が何故しみるのか分からないなんて、人体は本当に神秘で溢れていますね。


げっ歯目、重歯目の歯

2019年10月18日

げっ歯目・重歯目、(ネズミやウサギの仲間)彼らの歯は少し変わっているので、今日はそんなお話を書いてみようと思います。

ハムスターやウサギを飼った経験がある方はご存知かもしれませんが、彼らは常にガリガリと何かを齧っています。それもそのはず、彼らの前歯は常時伸び続ける構造をしているのです。また人間の歯と違いエナメル質は表側しか付いていません。高繊維の食事を摂取する中、歯の摩耗を防ぐのではなく歯が半永久的に伸びることを選択した進化なのでしょう。

そんなウサギなどはペットなどで柔らかい餌ばかり食べていると本来なら削れるべき歯が削れず伸び続けてしまう病気もあるみたいです。

歯が伸びすぎてしまったウサギ

もし人間が同じような歯の構造であったのなら、爪みたいに切ったり、オシャレをしたりするビジネスが生まれたのだろうなと妄想してしまいます。

様々な進化の過程で獲得した色々な動物達の歯。人間と比べながら学ぶと一層楽しみが増しますね。

歯の麻酔

2019年9月24日

歯を抜くとき、歯を削るとき、歯医者では麻酔をかけます。カルテ用語では浸潤麻酔と言います。

浸潤。書いて字の通り、歯科の麻酔は浸潤つまり染み込ませる形で効き目を出す麻酔の仕方をします。(他の麻酔の方法もあるのですが、99%こちらの浸潤麻酔で治療をします。)

染み込ませるとは、つまりどういうことか解説していきたいと思います。

上の図が浸潤麻酔のイメージ図になります。注射をした際の麻酔薬は粘膜と骨の間に貯留されます。そこから徐々に骨に染み込み、歯の根の先にある血管から歯の神経へと運ばれます。

そのため、下顎の奥歯など骨が硬くて分厚い部分は麻酔が効きにくい傾向にあります。

また、麻酔薬は炎症が起きている部位では麻酔効果が出ない化学式に変化してしまう性質があります。(炎症が起きるとそこの部位が局所的に酸性に傾くため、麻酔薬が変質してしまうのです。)

炎症があるから痛いのに麻酔が効かないので、患者様も術者も大変苦労します。

そんな時は一度、薬で炎症を落ち着かせてから処置をすることも多々あります。

以上が簡単にではありましたが、歯科で用いる局所麻酔の仕組みでした。

加齢と咬耗

2019年9月12日

突然ですが、我が家では9歳になるボーダーコリーという犬種の犬を飼っております。甘えん坊でおバカな可愛いやつなのですが、彼の歯が最近とても咬耗しているのを気にしています。

左の写真が1歳の頃、右が最近の写真です。犬歯を見て頂くと一目瞭然なのですが、明らかに擦り減ってます。硬い骨を若い頃におやつであげてしまっていたのがよくなかったのかもしれません。

咬耗は人間でも起きます。これはある程度は加齢現象なので仕方がないことではありますが、擦り減らないことに越したことはありません。

また、少し専門的な話になってしまいますが、力が強くかかり続けている歯は中の象牙質と呼ばれる黄色い層が厚みを増すので、歯が黄色くなってしまう原因にもなります。これはホワイトニングなどでは抜けない内側からの黄色なので、出来る限り無理な咬合力が加わらない方が白い歯でいる秘訣です。

しかし、無意識に食いしばってしまう、就寝中に歯ぎしりをしてしまう方にはマウスピースの作成をお勧めしております。若々しい歯を保つためにも是非ご相談ください。

我が家の犬にもマウスピースを、、、無理でしょうね笑

人間だけの特権ですね。